冬になると「ロードスターは寒くないの?」とよく言われます。
結論から言うと、多少寒いですが簡単な対策をすれば冬のオープンでも楽しむことができます。
ロードスターはオープンカーならではの魅力がある一方で、構造上どうしても外気の影響を受けやすい側面があります。
しかし、適切な対策や装備を整えれば冬でも快適に走れるどころか、この季節ならではの澄んだ空気や開放感を存分に楽しむことができます。
この記事では、ロードスターが「寒い」と言われる理由から、寒さ対策、世代別の違い、冬の楽しみ方まで分かりやすく解説していきます。
冬のロードスターが寒いと言われる理由を徹底解説

ロードスターが「寒い」と言われる最大の理由は、3つあります。
- オープンカーという構造的な特徴
- 屋根が幌であること
- 軽量化のため断熱性を犠牲にしていること
これを見ると、どう考えても寒そうですよね。
幌の屋根は、一般的な車のルーフに比べるとどうしても断熱性が低く、外気温の影響を受けやすくなります。
また車体自体がコンパクトなため外気が近く、冬場は冷たい空気を感じやすいことも要因のひとつです。
さらに、ロードスターは走りを重視した車のため静粛性や遮熱性より軽さを優先した設計が目立ちます。
よく『ロードスターはうるさい』とも言われますが、これは遮音性が低いからです。
つまり、断熱性も低いということ。
これらが組み合わさり、他の車より寒さを感じやすいと言われるんだと思います。
ロードスターを運転中に寒いと感じる部分

冬のロードスターをオープンで走らせていると、暖房をつけていても、さすがに寒いと感じるポイントがいくつかあります。
- 手
- 太ももの前
- 首元
この3箇所はとっても寒く感じます。
ロードスターのエアコン吹き出し口は、一般的な車と同じように手元と足元にあります。
足元からの暖房は暑いくらいですが、手元は意外と寒い。
右手はずっとハンドルを握ってるので、そこに暖房があたるので寒くないのですが、左手はシフトチェンジをしなければならないので、とっても寒いです。
また、足元は暖房によって暖かいのですが、暖かいのは足先のみ。
膝から上、つまり太ももの前はけっこう寒いです。
太ももの前の部分は冷気が溜まりやすく、運転中に足が冷えやすいんですね。
あと気になるのは首元で、オープンにしてると寒く感じます。
オープンカーに乗る人がスカーフを首に巻いてなびかせている理由がわかる気がします。
では、幌を閉めるとどうか?というと、意外と快適に走れます。
まだ氷点下の場面を走ったことはないのですが、幌を閉めてしまえば、暖房性能も意外と高いので、比較的快適にドライブすることは可能です。
とはいえ、普通の車よりは寒いんだと思います。
言ってみれば住宅とテントくらい違いますからね。
ロードスターの寒さ対策おすすめアイテム6選
冬でもロードスターを快適に楽しむためには、いくつかの寒さ対策があると便利です。
- ネックウォーマー
- 電熱膝掛け
- ヒータークッション
- グローブ
- ニット帽
- ヒートテック
この6つがあれば、冬でもロードスターは驚くほど快適になります。
ニット帽とヒートテックはそこらへんで売ってるやつでもOKなので、その2つ以外でロードスターのドライビングに適したアイテムを4つご紹介します。
RS TAICHI ネックウォーマー
- 首から鼻まで隠れるタイプ
- 呼吸もしやすい
- 肌触りが良い
バイク用品ですが、だからこそ防風と保温性に優れています。
マフラーに比べると着脱がしにくいけどとても暖かいです。
YOUTALLY 車載毛布 ホットブランケット
- 電源:シガーソケット
- 素材:ポリエステル
- サイズ:145*100cm
- 消費電力:約45W
とても暖かく見た目もよい上に摩耗性も高く、長く愛用できる逸品。
SOUYI ダブル温熱ヒータークッション
- 電源:USB
- 素材:ポリエステル、ナイロン
- サイズ:40×40×40㎝
- 洗濯:可能
洗濯できるのがとても良い、シートヒーターがついていない車両に超おすすめ。
Elvifra レザードライビンググローブ
- イタリアブランドでおしゃれ
- 手の馴染みがよく夏も冬も使える
- MAZDA公式グッズより1万円も安い
寒さ対策と滑りやすいステアリング対策としてもぜひ持っておきたいアイテムです。
冬にオープンにしている人は、少なからずこれらのアイテムを装着しているはず。
自分がいまどんな寒さに悩んでいるか考え、適切な防寒具を手に入れましょう!
歴代ロードスターの世代別「寒さ」比較

ロードスターは世代によって快適性が異なるため、寒さの感じ方にも差があります。
| 車種 | 寒さの感じ方 | 評価 |
|---|---|---|
| ND | 断熱性と隙間対策が進化しており、冬でも比較的快適 | ★★★★★ |
| NC | クローズ性能は高いが、ビニールレザー幌の影響でやや寒い | ★★★ |
| NB | 幌の経年劣化やボディの歪みにより寒さを感じやすい | ★★ |
| NA | 劣化の影響が大きく、寒さを強く感じやすい | ★ |
NDは最新モデルらしく断熱性や隙間の少なさが改善され、冬でも比較的快適と言われます。
一方、NCは車体が大きくクローズ性能も高めですが、幌がビニールレザーなので多少寒く感じるようです。
NBやNAなど旧世代では、経年による幌の劣化が進んでいたり、ボディの歪みがある場合、隙間風や断熱不足を強く感じやすくなるようです。
対策として、幌の張替えや補修を行うと体感温度は大きく変化します。
世代ごとの差はあるものの、きちんと整備すればどのモデルでも冬を十分楽しむことができます。
寒い冬にロードスターをオープンで楽しむコツ

冬のロードスターを最大限楽しむには、寒さとうまく付き合う工夫が大切です。
多くのオーナーが実践しているのは、完全防寒でオープンにすることです。
首元や耳を冷やさないネックウォーマーやニット帽は効果抜群で、走行風による体温低下を大幅に抑えられます。
暖房は足元を中心に強めに設定し、オープン時でも暖房をつけておくのがコツです。
ロードスターはオープンにしている場合、外にいるのとほぼ同じなので寒いのは当たり前です。
オープンカーは寒いので、きちんと防寒対策をしてくださいね。
ただし、思ったより風は入ってこないので普通に外を歩くのと比べると意外と寒くないです。
寒いのが嫌なら幌を閉めるだけで、寒さはかなり和らぎます。
幌をしてしまえばほとんど寒さは感じません。
ただし、冬の澄んだ空気の中を屋根を開けて走る爽快感は格別。
寒い冬こそロードスターの楽しさを再認識できる季節でもあります。
この季節、寒いからといって屋根を開けないのは本当に勿体無いと、私は思います。
冬のロードスターは寒いのか?まとめ
冬のロードスターは寒いと言われがちですが、それは半分正解で、半分は誤解です。
確かに幌車という構造上、断熱性や風の影響は受けやすく、何も対策をしなければ寒さを感じます。
しかし、その理由を理解したうえで対策をすれば、快適性は想像以上に高まります。
シートヒーターや防寒アイテムを取り入れるだけでも体感温度は大きく変わり、隙間風対策などの簡単な工夫を加えれば、冬でも十分に走りを楽しめる環境が整います。
世代によって寒さの感じ方に違いはありますが、整備や補修で改善できるケースも多く、致命的な欠点ではありません。
だからオープンカーの購入に悩んでいる人は、別に心配いりません。
冬でもオープンにできますし、楽しめます!
澄んだ空気の中を走る冬のドライブは視界が良く、エンジンのフィーリングも心地よいものです。
オープンカーならではの爽快感は、むしろ冬だからこそ際立ちます。
寒いから乗らないのではなく、少し工夫して乗る。
それだけで、冬のロードスターは特別な一台になりますよ。


