NDロードスターに乗って1ヶ月が経ちました。
ロードスターは万人受けする車ではなく、かなり乗り手を選ぶ車です。
いろいろな、不便を強いられる車ですので、皆さんもそれを理解した上で購入していると思います。
私もある程度の不便を理解して購入しました。
ですが、実際に1ヶ月乗ってみてやっぱり不便なものは、不便だと感じるものが多くあります。
分かっていて買ったのですが、実際に使ってみると、想像を超えた不満が出てくるものです。
今回は、ロードスターの、特殊性を、ある程度理解してたにもかかわらず、実際に乗ってみたら、自分の想像以上に悪かった点を、ピックアップしてお伝えします。
これからロードスターを買おうとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
動画でも解説しています。
ホイールサイズの選択肢が少なすぎる
ロードスターの純正ホイールサイズは16インチ・6.5J・PCD100・4穴・オフセット+45。
| 項目 | 数値・仕様 |
|---|---|
| ホイールサイズ | 16インチ |
| リム幅 | 6.5J |
| PCD(ピッチサークル径) | 100 |
| 穴数 | 4穴 |
| オフセット | +45 |
この「PCD100・4穴」という仕様がネックです。
PCD100・4穴は、軽自動車向けの5Jサイズは多く販売されていますが、ロードスターに合う7J前後のホイールは少ないのが現実。
ロードスターはスポーツカーなので、軽いホイールを変えたいですよね。
軽いホイール=小さいホイールなので、15インチにインチダウンしようとすると、7Jサイズを見つけるのがかなり難しくなります。
「TE37」や「エンケイ」など定番モデルはあるものの、みんなと同じになりがちです。
ロードスターを15インチにしようとすると、タイヤサイズに苦労します。
サイドブレーキの効きが弱い
ロードスターをはじめ、RX-7やRX-8でもサイドブレーキの効きが弱いと有名です。
実際にサイドブレーキを引いてみると、ぜんぜんリアがロックしないので峠を攻めたり、サーキットを走るなら、ブレーキパットの交換は必須だと思います。
おすすめのブレーキパットは、アクレか、ディクセルです。
純正のブレーキパットの場合、坂道での駐車ですらけっこうきつい。
坂道で駐車する場合
- 歩道側にタイヤを切る
- 上り坂では「1速ギア」に入れる
- 下り坂では「バックギア」に入れる
こうした駐車姿勢を取るのが安全です。
ペダルレイアウトが右寄りで違和感
ロードスターのペダルは、右寄りになっているのは有名な話です。
これは、左ハンドル仕様のものを、無理やり右ハンドルにしたからだと言われています。
このペダル位置、実際に乗ってみると確かにペダル位置が右寄りです。

シートの中心とハンドルの中心は揃っているのですが、ペダルは右寄りになっているのが気になります。
シート自体が左により過ぎているような気もします。
よく、ロードスターのシートは腰が痛くなるという人がいますが、シートが悪いんじゃなくて、このレイアウトのせいでは無いでしょうか。
シートをロードスター専用のバケットシートに変えてみましたが、このペダル位置の悩みは解決されたのでお勧めです。
動画でも解説しています。
夜のライトが眩しすぎる
ロードスターは、対向車や後続車のヘッドライトがかなり眩しいことで有名ですが、実際に乗ってみると本当に眩しいです。
ロードスターの全高は 1,245mmで、これは国産車の中でもかなり低い部類に入ります。
座面からの目線の高さは およそ1,100mm ほどでしょうか。
スポーツカー好きにとってはこの低さが魅力でもありますが、その分、他車のヘッドライトが直撃して 眩しすぎる のが難点です。
これは、国道をながしている時の画像です。

対向車のヘッドライトが、かなり眩しいです。
特にミニバンなど背の高い車で、HIDやLEDライトを搭載している車は、本当に眩しく感じます。
中でも、ダイハツ車やジムニー、セレナ、ライズあたりは特に眩しい印象です。
また、テールランプも強烈で、プリウス、RAV4、ヴェルファイアなどもかなり眩しく感じます。
もちろん、ミラーに映る後続車のヘッドライトも眩しく、夜間の運転ではかなり気になります。
ある程度の眩しさは覚悟していましたが、実際に乗ってみると、ここまでとは思いませんでした。
夜でもサングラスが必要かもしれませんね。
小回りが利かないように感じる
ロードスターは、ハンドルの切れ角が少ないと感じました。
しかし、実際の最小回転半径は 4.7メートル で、これはかなり優秀な数値です。
参考までに、RX-7の最小回転半径は 5.3メートル、ホンダ S2000は 5.4メートル です。
それらと比べると、ロードスターの4.7メートルは非常に優秀だといえます。
では、なぜ「切れ角が少ない」と感じるのかというと、私が以前乗っていた アルトバンの最小回転半径が4.2メートル と、さらに小回りが効いたからだと思います。
ロードスターのホイールベースは軽自動車とほとんど同じなので、もう少し小回りが利けばいいのになと感じました。
ボンネットが意外と重い
軽量が売りのロードスターですが、意外にもボンネットが重たいんです。
噂では聞いていましたが、実際にボンネットを開けてみると、本当に重いと感じました。
体感では、RX-8よりも明らかに重い。
実際に調べてみたところ、ロードスターの純正ボンネットの重さは約11kg。
一方、RX-8の純正ボンネットは約8kgだそうです。
より軽量でコンパクトなはずのロードスターの方が、ボンネットが重いというのは少し不思議ですよね。
「マツダなら、もう少し軽くできたのでは?」とも思ってしまいます。
とはいえ、この重さには何かしらの理由があり、剛性確保や安全性のために必要だったのかもしれません。
それでも、軽量化が売りのロードスターにしては、ボンネットが重たいのは少しもったいない気がします。
純正マフラーが良すぎて交換しづらい

純正マフラーの音が良い——実はこれも、ちょっとした困りごとです。
私のロードスターは初期型(2015年式)です。
ロードスターのマフラーは、デビューから2021年12月までの車両には「P5C1」という型番が採用されており、それ以降のモデルには「P52T」というマフラーが装着されています。
この2つのマフラーは、音質がまったく異なります。
初期型に搭載されている「P5C1」のほうが、圧倒的に良いサウンドなんです。
では、なぜそれが問題なのかというと——マフラー交換をするメリットが少ない という点にあります。
マフラー交換を検討する多くの人は、まず「音の良さ」を求めます。
次に「見た目」でしょうか。
しかし、初期型ロードスターの純正マフラーは、見た目もそこそこ良く、サウンドも十分に魅力的なんです。
そのため、「10万円前後も出して社外マフラーに交換しよう」とは、なかなか思えないのが正直なところです。
とはいえ、車好きにとってマフラー交換は“儀式”のようなもの。
それなのに、純正マフラーの完成度が高すぎて手を出せない——これが、ロードスター乗りとしてのちょっとした不満です。
まとめ
いかがでしたか?
ロードスターは、「不便を楽しむ車」です。
その不便さを理解したうえで乗っている方が多いと思いますが、実際に乗ってみると「思ったより大変」「意外と不便だ」と感じる部分も少なくありません。
チューニングやカスタムで改善できる点は、ぜひ工夫しながら、自分だけの快適なロードスターライフを楽しんでいきましょう。
これからロードスターの購入を検討している方も、ある程度の不便さを覚悟して選ぶと思いますが、実際に乗ると想像以上に不便に感じることもあります。
購入前に、ぜひその点を理解しておくことをおすすめします。
ロードスターを購入するのに向いていない人もいるので、購入前にぜひこちらの記事も読んでください。
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