デリカ D5は、三菱自動車工業が製造販売しているSUV・ミニバン型の乗用車です。
フロントエンジンのワンBOXミニバンの先駆けともなった、デリカスペースギアの後継車であり、世界で唯一のオールラウンダーミニバンを基本理念に開発されています。
かなり頻繁にマイナーチェンジが行なわれており、バリエーションはとても多いです。
また燃費基準もどんどんよくなり、現在新車販売されているモデルはクリーン・ディーゼルエンジン車のみとなっています。
今回は、4N14型エンジンを積んだ、デリカD5のディーゼルターボに乗る機会があったのでレビューしていきます。
デリカD5のエクステリアの印象
まず見た目ですがプレデター顔だの、電気シェーバーだのと、賛否両論あったフロントマスク。
良くも悪くもインパクトが大きいフェイスデザインは、必然的にオーバーハングとボンネット高が増した車体形状と、最近の三菱車お約束の“X”の顔を融合したもの。
縦型形状のLEDヘッドランプも特徴的で、これだけ巨大で縦長のLED照明をうまくマッチさせたフロント構造は、デザインの好き嫌いはあるとおもいますが、私はかなり良いものと思っています。
サイドデザインと、フロントオーバーフェンダーもかっこいい。
リアに関しては、フロントに比べると少し寂しい気もします。
リアコンビネーションランプは、リアゲートガーニッシュと連続しているデザイン。テールランプは外側まで光るのが特徴的なスタイルとなっています。
デリカの文字がデカくていかつい。黒く塗りたくなってしまう。
面白いのは、ドアを開けるとステップが出てくるところ。
これがなかなか便利で、助手席に乗る時もとても楽ちん。
当然、強度も十分です。
デリカD5のインテリアの印象
シートは、ダイヤモンドキルト加工が施されたファブリックシート。
運転席はパワーシートです。
8人乗り仕様は、2列目がベンチシート、3列目シートは座面、背もたれとも大人が座るのに十分な大きさです。
運転席からのダッシュボードのながめは、前傾したサルーン風になり、手触りのいいソフトパッドやウッド調パネル、など高級感や質感も高くなりました。
スイッチ類の配置もよく、運転中に集中しながらコントロールできるのも良い。
特に、4WDモードの切り替えダイヤルはインパネのど真ん中にあるので、使いやすそう。
でも常時4WDで走るだろうから、使う頻度は低め。
サイドブレーキはなく、電動ブレーキです。
この使い勝手は、あまりよくないですね。
メーターは視野性がよく、わかりやすい表記。
いろいろなモードに変更できますが、レンタル期間で全てを試すことはできませんでした。残念。
室内の感じはよく、ぜんぜん安っぽく見えないのでよいです。
普通に気に入りました。
デリカD5のエンジンの印象
さて、エンジンを見ていきます。
4WD車にミニバン初のクリーンディーゼルエンジン 4N14型 直列4気筒、DOHC16バルブ、インタークーラーターボ2,267cc(148馬力)が搭載。
アイシンAW製8段オートマが組み合わさり、トルクは十分でじつにパワフル。
エンジン回転が軽やかかつ力強いのでアクセルあまり踏み込まなくても十分。
特に坂道でトルクが大きいことを実感できる。力に余裕がある感じ。
さすがに加速は苦手だけど、ディーゼルと重い車体で出足の悪さはしょうがないですね。
100キロまで約11秒と、まぁそこまで気になりません。
それよりも特筆なのが、その静かさ。
室内ではエンジン音はほとんど聞こえないので、とても快適にドライブすることができます。
トルクたっぷりなので優しく走れますし、「 静粛性」も良好 。「振動」不快な振動はなし。
いやぁ、これはすごいです。
まとめ
デリカD5は、見た目も、室内も、操作性も、かなり高いレベルでまとめられています。
まさかここまで良い車だとは、正直思いませんでした。
三菱だからとか毛嫌いしている人がいたら、ぜひ一度乗ってみることをお勧めします。
大きめの車を探している人は、「はっきり言って〝買い〟です。
遠出のストレスが極めて少なく、まさにオールマイティに使える車だと思います。
そして今回700キロくらい走りましたが、給油を1度もせずに走り切りました。
エンプティマークすら出ていません。
給油回数が少ないのも、嬉しいですよね。
平均燃費は、14キロくらいでしょうか、この車体の大きさと、常にフル乗車していたことを考えると非常に立派な数字だと思います。
中古ですぐに探してしまうくらい、良い車でした。
みなさん、三菱のデリカ、ぜひ乗ってみてください!